ロッジ白い惨劇 あらすじネタバレ感想・相関図

ロッジ-白い惨劇- 概要 PG12

公開日:2020年2月7日(米国)
上映時間:108分
監督・脚本:ヴェロニカ・フランツ/セヴリン・フィアラ
原題:The Lodge

前半・あらすじ

夫のリチャードと別居中のローラは子供達を週末、夫の家へ連れていく。娘のミアは母と似ているワンピースを着た人形を大事にしている。

車の中でエイダンとミアは父の家にあの女の人がいるなら嫌だな、と言っている。

そして夫の家で、ローラは正式に離婚しようと言われ、そして今付き合っている女性グレイス・マーシャルと結婚すると打ち明けられる。


それを笑顔で話すリチャードに、彼女も笑みを見せ1人自宅に戻る

ショックを受けたローラは、自宅に帰り、ワインを飲み、ペンダントを外し、バッグから拳銃を出し、口に入れ自殺をする。壁には十字架が飾ってある

娘の部屋にあるロッジと同じつくりのドールハウスの中では、人形が倒れている。

葬式を済ませ、敬虔なクリスチャンだったのに、自殺をしてしまったからママは天国に行けないと娘のミアは泣いている。

【半年後】
それから半年後。父、リチャードは子供2人にクリスマス休暇にマサチューセッツにある別荘のコテージへ行こうと提案する。


父と交際中のあのグレイスとお互いよく知って欲しいと言われるが、長男のエイダンはあの女の所為でママは死んだと子供ながらに訴え、行きたくないと言う。

しかも、父親はコテージに着いたらやらなくてはいけない仕事に戻ると言い、数日3人だけでいなくてはならない。

カルトの生き残り

エイダンと妹のミアは、父のパソコンであのカルト集団の集団自殺やグレイスの事を父に秘密で調べている。
集団自殺のビデオ、口にSIN(罪)と書かれたダクトテープを貼られ、紫色の布をかけられ死んでいる信者の映像を見ている。

撮っていたのは当時のグレイスだ。彼女の口にもダクトテープが貼られている。

グレイスは、39人が集団自殺をしたキリスト教の過激派の教祖の娘で、当時12歳だった彼女だけが唯一人生き残った信者だった。

リチャードは、その教団について調べている時にグレイスに出会い、つき会い始めたのだ。


【コテージに着く】
結局、コテージに行くことになった子供達。グレイスも一緒だ。しかも犬を連れてきている。コテージの周りには何もなく、一面雪で覆われ、一番近いスーパーも数キロ離れている。

グレイスはコテージにあるキリスト教の偶像物の十字架や絵画が気になるようでそわそわ落ち着かない。精神安定剤も飲んでいるようだ。

ミアは母の人形を大切にして常に持っている。氷雪の上で遊んでいる時、氷が割れミアの人形が落ちてしまう。取ろうとする彼女に、危ないからと自分が代わりに取ろうとしてグレイスが氷水に落ちてしまう。

リチャードが助けて大丈夫だったが、彼はこれから数日仕事に行き、一緒にいないので、万が一の時の為に、彼女に拳銃の場所を教え、3人を残して行ってしまう。

周りには何もない場所で3人だけの休暇が始まった・・・。

エンディング

※ネタバレ含む

グレイスは精神安定剤もなく、更に気がおかしくなってきている。雪の降る中、膝で円を描き歩き、神に許しを請うている。

そして森から凍死したブレイディを抱えて帰って来た。

2人は家に入らない彼女を心配し、地下に隠してあったグレイスの物や防寒具や食べ物を戻し、心理的虐待をした嘘だったんだよ、と遂に彼女に打ち明けるが時すでに遅しだった。

ジェネレーターは本当に動かず、携帯も充電できない。

グレイスは暖炉の前の燃えている木に膝をつけ、神に許しを請い、夜は歩き、自分を痛めつけるうめき声が聞こえる。グレイスを恐れてロフトで寝てるエイダンとミア。

【父戻る】
やっと父が帰って来る。実家にあるミアの部屋にあるドールはハウスでは、

なぜか人形が首を吊っており、床には人形が倒れている。それを不思議そうに見るリチャード。

自宅から電話をかけているが、つながらないから心配だ、と留守電を残している。
明け方、ミアがトレイに行きたいと言い、兄は下にはグレイスがいるから駄目だ、というが結局階下へ行った時、グレイスに見つかってしまう。


彼女は拳銃を持って上へあがってきて、偶像物は燃やさないとと言い、ミアの大事にしている母の人形に火を付ける。

兄はそれを止め、妹を守るが、グレイスはもう正気ではなかった。

リチャードはコテージに着くが、声をかけるも誰の返事もなく、玄関で凍死している犬を見つけ、2階へ急ぐが・・・・。

相関図

ロッジに出てくる主な登場人物の簡単な相関図を作りました。

見終わった人向け感想

もう、なんて希望のない映画なわけ。こーゆうの一番いやだわ。

子供達がグレイスに嘘をついてるのは始めの方からわかったけど、だからと言って、この終わり方は嫌だわー。

それより何よりあの父親!

子供達を別荘に置いて、仕事があるから数日で戻ってくるからって、結婚もしていない、元カルト教のリーダーの娘を未成年の子供と残すか?

例えば食料を買いに町のスーパーへ行ったときに雪で立ち往生とか、車の事故でロッジに帰れなくて、あの状況になったんならわかるけど、この父親頭おかしいでしょ。

若い綺麗な女と再婚するぞーしか頭にないからこうゆう設定でもOKになるのか、取りあえず可笑しな設定。

子供も、随分上手に彼女を騙してたけど、家に入らない彼女を子供ながらに心配して、やっぱり本当の事を話そうって、事になっちゃってさ。

本当の事を話したけど、時すでに遅しで、彼女の頭はいっちゃってて、本当に自分が死んでいると思ってしまった。

そして過去の父が率いた集団自殺の思い出が彼女をどんどん追い詰めていき、2人を殺すという。

まだ10代前半の少年と妹も、よくここまで手の込んだことを。

父に再婚して欲しくないのと、父がこの女と再婚するせいで、母が自殺をしたと子供ながらに虐めてやろうと思ったのはわかるけど。

でも一番アホなのは、3人を置いて行ったリチャード。

はじめからお前の仕事が終わってから4人でコテージに行けばいいじゃん。と、作り話しに苛立ってしまう話の展開だった映画。

【謎】

悔い改めよって、自分痛めつけたり、犠牲を強いたり、キリスト教って理解不能。

そして、ミアが使ってないのに、実際にコテージで起こっていることが、ドールハウスでも再現されているのはなんでなんでしょう。 自殺した母の呪いとかなんかなのか。

そこをもう少し説明して欲しかった。

そしてあの、グレイスの鼻血はなんだったのかな。

2回も鼻血出してた。キリスト教の何かの教えに関係あるのかな。

テーブルに置かれた拳銃には2発の銃弾。

エイダンとミアを殺すのだろうけど、最後彼女はどうするのかな。宗教団体の時も1人生き残ったし、今回も1人死なずにいたら、続編が作れるね。

子供達がやったこと

・ココアに睡眠薬を入れる
・ガスヒーターをわざとつける
・わざと怖い映画を選ぶ
・わざと全てのものを隠す
・わざと日付を1月9日にする(おそらく集団自殺の日)
・ロフトから教団の声を流す
・自分達は死んでいると思わせる