概要
原作:Lost Girls:An Unsolved American Mystery
原題:Lost Girls
監督:リズ・ガーバス
配信日:2020年3月13日 Netflix
上映時間:95分
あらすじ
失踪した娘を探すうち、数々の未解決殺人事件の存在を知った母親が、真実と正義を求めて戦い続ける。実話に基づくドラマ。-Netflixのあらすじより-
2010年5月。24歳のシャナン・ギルバートが行方不明になる。
それから、母親が長女シャナンをちゃんと捜査しない警察との闘いが主な話。
見終わった人向けの感想
正直いろいろ話を詰めていないのでロングアイランドの連続殺人鬼のWikipediaの方が良くわかるし、興味深い。
フィクションとノンフィクションならやっぱりフィクションのドラマや映画の方が好みなのだが、これもやっぱりフィクションだったらなお良かったな、と思う。
ノンフィクションの実話を基に作った話だと、調べれば実際どうなったかがわかるから、あぁだったら良かったのにな、と勝手に自分の想像を膨らます事ができるなぁと感じた。
しかも、冒頭のシャナンが逃げているシーンは犯人も捕まっていないし、ドライバーや警察への通報による記録を元に作っているので、やはり憶測に過ぎない点があり、そこもフィクションの方が好きだなって思った。
この話の中の刑事も、警察も、明らかに捜査を隅々まで進めない、”何か”があっただろうに、結局ドラマでは何でそうなのかを説明してくれていないので、ちょっと不満。
ハケット医師
オークビーチの住人、ピーターハケット医師との何かしらの癒着やら賄賂やら、きっとあったんだろうな、と推測はできるけど、結局引っ越してしまう。
ドラマの中では一番怪しく、こいつが犯人だろうと思うけれど、脚が悪くてまず走れないので、やっぱり違ったのかどうか。
でも、この脚が悪いってゆうのが嘘だとしたら犯人としてあり得るし、ロングアイランドの連続殺人鬼の容疑者として、麻袋を手に入れて遺体を処分していたとWikiにも書いてあるように、ハケット医師の家には麻袋があったのに、容疑者にならなかった。
しかし、彼の妻と子供がシャナンが失踪した夜に一緒に家にいたと説明し、容疑者からはずされたとある。
その他、ロングアイランドの連続殺人のWikiを読むと、この一帯の住民達全員がグルになって殺人を犯していたんじゃないかって思える。
Wikiによると、他にも数名容疑者にあがった人物はいるが、この映画では、そこまで詳しく説明もないし、他の目ぼしい容疑者も特に出てこない。
母親は、シャナンが12歳の時に里子に出している理由が、双極性障害で育てきれなかったからとドラマの中で言っているが、
24歳になった今、その長女が娼婦をして働ているのを承知しており、また、金銭的にキツイ時は長女の金をあてにしていたところからすると、私は個人的に、どうだかなぁと思った。
まずは、子供が双極性だったからと言っても、あと2人の子供を育てなければと言っても、私は自分の子供は里子には出さないし、ましてや娼婦を認めるのもあり得ないなぁと感じる。
もちろん、メアリーだって好きで里子に出したわけではなかっただろうけれど、他に選択肢はなかったのかな、と。シングルマザーで経済的にも大変であったであろうが。
それぞれ、環境や住む世界が違うので、あくまで自分は彼女が取った過去の行動が理解し難かった。
エンドロール
シャノンの死亡は、風雨暴露によるものではなく、警察機関ではない死亡解剖の見解は、殺意的な首絞めの傷の存在を示したとあり、体内に薬物の痕跡はなし。
そして後に16体も遺体が発見されたが、ロングアイランドの連続殺人での起訴された容疑者はいない。
母、メアリーはハケット医師がシャナンに電話をかけてたという履歴を見つけ、彼を不法死亡(他人の不法行為によって引き起こされた死亡)で訴えた。
娘が統合失調症と診断され、その娘に刺された際に、母メアリーは致命傷を負い亡くなり、次女のシェリーはシャナンへの正義を求め今も闘い続けているとある。
母、メアリー・ギルバートのWikiを読んでみると、2016年の7月23日に、統合失調症で苦しんでいた末娘サラに刺されて死亡とあり、娘は犯罪を実行しろとの声が聞こえてたと言う。
娘は、第2級の殺人罪で25年の刑を与えられたとある。
で、見て思ったのは双極性障害が、統合失調症って遺伝とかなのかな、と。
自分の3人の娘の内2人がこうも重い精神的な疾患になるのは、遺伝なのか、環境なのか。
別れた夫とかも全く説明もなかったから、逆にいろいろ説明不足で欲求不満なまま終わってちょっと残念。
個人的には、ハケット医師が犯人。