パニック概要
配信日:2021年5月28日
原題:Panic
原作:ローレン・オリバーの同名小説
Amazonオリジナル作品、全10話
テキサス州にある小さな町カープ。主人公、ヘザーは親友のナタリー、ビショップと共に高校を卒業をする。
この小さい町では、高校を卒業したらパニックに参加する資格があり、勝ち残るのは1人だけで、優勝者には多額の賞金でこの町を出る。
町の保安官、コルテスは、去年、死者も出ているこの10代の危険なゲーム・パニックを止めようとしている。
しかし、このパニックを知っているのは参加した人たちと、見学者達だけで、保安官達は詳細を知らない。
今回の賞金は5000ドル。(およそ540万円)前回は3000ドルだったらしい。
※パニックは前年のジャッジが誰にもわからないように次のジャッジを指名する
相関図
パニックの主な登場人物の簡単な相関図を作ってみました。ネタバレはありません。
ビショップ、ナタリーとヘザーの3人は親友。
ダニエル、ビショップ、ナタリーはお金持ちの家だよ。

とりあえず、レイとドッジは18歳には見えないね。
俳優の実年齢がヘザーが23歳、ナタリーは27歳、ドッジが29歳、ビショップが25歳。レイは29歳らしい。
って、この人、ジャック・ニコルソンの息子。知らなかったー。 レイ・ニコルソンがジャック・ニコルソンの息子ってわかってから、ジャック・ニコルソンに似てるわーとしか見えない。
主人公のヘザー(オリビア・ウェルチ)が垂れ目で可愛い、なんとなく昔のエレン・ポンピオに少し似てるなぁと。
アンを演じている女優さん、マコーレ・カルキン達の叔母さんだって。
それにしても、登場人物が多いドラマ。
ヘザー、ナタリー、ビショップ。ビショップの父親に、レイとその兄と悪仲間のサラとタイラー。
サラの恋人にマイラ。コルテス保安官にウィリアムズとラングレー。パニックホストのディケンズとサマー。
ショーナ、その兄のタイラーに、その彼女のリーラ。ドッジにその妹、その母親。コルテスの妻に、息子のジミーにその彼女のアビー。
バイト先アンに、ヘザーの妹と、母と彼氏のボー。そしてカメラマンのマックスに、薬中で死んだビル。
各チャレンジ
第1回チャレンジ
崖の上から下の湖に飛び降りる。高いところから飛んだ方が高得点。
第2回チャレンジ
90秒以内に高所で綱渡り、落ちたらやばい。
【去年の死者】
コルテスは、部下達に今年のパニックを止めさせると言い、去年の犠牲者がどうやって死んだか説明している。
アビーは、目隠しをしたまま道路を渡り、トラックにひかれ死亡し、ジミーはロシアンルーレットをやらされ、死亡。
3回目のチャレンジ
ドラッグを製造しているスパーロックの農場へ忍び込み、家から何かを盗み、それを時間内にスマホで撮ること。農場には罠が散りばめられている。
4回目のチャレンジ
グレイビル邸に朝までいること、ビビるとポイントは減点、妨害行為はOK、中には謎解きがあり、それを解くとポイントは加算
【グレイビルの家】
大富豪、S・グレイビルという男は美しい妻と3人の子供がいた
ここの土地は呪われていると言われていたが、彼は気にせずに家を建てた
住み始めてからは、家に入る前にドアを4回ノックするという決まりを作った
しかし、妻を驚かせたかったグレイビルは、一度ノックをせずに家へ入ると、妻は不倫をしていた
激怒した男は妻と子供たちを殺し、壁の中に埋め、自分も鐘楼で首を吊り、自殺
5回目のチャレンジ
参加者は目隠しをされ、バンに乗ってどこかに連れて行かれ、20分以内に、線路の上を、橋の反対側から車の方まで自力で戻る。質問に答えたら10歩だけは手を引いて手伝ってくれる。
今回のチャレンジに残ったものは、個人戦に進める。
6回目のチャレンジ
それぞれの苦手を克服する事。
・閉所恐怖症のレイは遺体安置所で、遺体を寝かす狭い場所に翌朝までいる事
・薬嫌いのショーナには、ランダムに出てくる薬を3回飲む事
・ドッジは納屋で沢山の鍵の中から一つ見つける事
最終チャレンジ
パニックの最終チャレンジの一騎打ち。丘の上の一本道を両端から車を走らせ、ぶつかる寸前でよけた方が負け。
全体感想まとめ
10代向けのドラマと知っていて、予告を見て、怖いのかどうか確かめたくて、第1話を見てみた。
主人公のヘザーは可愛いくて、良い子だけど、母親が完全な毒親で可哀そうだな、と思ってた。で、頑張って貯めていたお金を母親に盗まれ、パニックに参加するんだろうな、と予想はついた。
しかも、町を出るにはこのパニックに勝つしかないっていうのが意味不明だったんだけど、この田舎の町を高校卒業後に出るには、他の州の大学に進学するか、働くしかないという事で、金があれば別に自由にこの町を出ていけるから、ちょっと言い方が大げさかな、と。
まぁ、でも町の中心にある商店街みたいな通り以外は何も無さそうな感じだし、卒業生の親たちも皆お金があるわけではない様なので、パニックに参加する設定みたい。
いつも見るジャンルのホラーでも、サスペンスでもなく、間違いなくティーンドラマではあるけれど、まぁまぁ面白い。でも、全く怖くはない。
展開がとても早いので飽きないのもある。全く怖くはない。ちゃんと誰が悪い奴かの謎解き要素はあったし、それぞれのキャラの背景も描かれているし。
見てて思うのは、アメリカの高校生ってドラマや映画の中で、夜外に出ても親は対して言わないし、普通に車は皆運転するし、しないと学校に行けなかったりするし、お酒は普通に飲めるし、日本とは違い過ぎてピンと来ないところがいつもある。
【ヘザー】
主人公のヘザー。家はトレーラーハウスで、父親はおらず、金もない。
大学で会計学を勉強しようとバイトをしてこっそりとこつこつお金を貯めていたが、あともう少しで、費用が賄えるところだったのに、バイト先からは余裕が無く解雇になってしまう。
更にはタンスに隠してあった、現金の5000ドル近くを母に勝手に使われ、パニックに参加を決意。
【ナタリー】
父は警察官で、母はいない。ヘザーと親友だが、見ていて次第に超うざくなるキャラだった。
【レイ】
典型的なやんちゃで悪いグループのリーダー的存在。そして、典型的な実は良い奴なキャラ。
【ビショップ】
親が判事で金持ち。ナタリーとのトランポリンのシーンは超うざい。エピソード1,2のビショップって良い奴とか思ったけど、今無理。
ネタバレ感想
悪いのはコルテスだとわかり、レイはやっぱり何も知なかった良い奴で、そしてジャッジがナタリーとビショップの2人っておかしいでしょ。
あいつら金要らないでしょ。あっ、でも前年のジャッジが今年のジャッジを選ぶんだっけ。じゃあ、もうヘザーを選んであげなよ。
そして庭に現金埋めて置くってゆーのは凄く悪い考えな気がするんだけど。 農場のアンも、17歳とその妹だけ残して旅行に行くなよ。
でもエピソード1で女装が趣味のトロイの家が厳格なクリスチャンっぽい感じとか、そのまま何にも触れずにスルーだし、ホストのサマー、ディキンズの背景なんかも、もう少し出してくれたらもっと面白かったかな。
でも、十分に登場人物が多いからこれ以上は描ききれなかったんだろうね。重要そうに見せて、たいして重要じゃないキャラが多すぎ。
取りあえず、個人的にはレイとヘザーがくっついて良かったわー。
終始レイの微妙なファッションが気になったけど、2人はこの町に残ってヘザーは作家になって、ボート修理屋を営むレイと結婚して子供を産んで幸せな家庭を持つところまで少女漫画的に映して欲しかったけど。
謎・気になる箇所
①ヘザーが受け取った賞金はビショップが車を売った金なのか、それとも庭から盗んだサラが戻したのか。
サラの行動は、金を使うとか逃げるとかはなく、最後ルークの病室でレイと一緒にいるところと、仲間と車に乗っているところのみ。
なんで金を取ったのか不明。名無しのメールの後、ビショップのシーンだったから、ビショップっぽいけど、じゃあサラは?金を返すとしたら何で返した?
②メラニーはどうやってわかった?
夫を撃ち殺したと言う事は、銃をすり替えたのはコルテスで、あの息子からの手紙もコルテスが書いたものだとわかったから、殺したはずなんだけど、ドラマの中では、メラニーが夫がやったという確証が取れたシーンはない。
でも、息子の部屋を片付けているシーンでは間違いなく、既に夫が息子を殺したと知っていた様子。
コルテスが賭けていた息子を殺したのは、賭けをやっている事と、自分の名前で借金をしている事と、アビーへの脅迫をしていることがばれたからだと思うんだけど、 妻は筆跡か何かで夫のものだとわかったのかな。そこが知りたいわ。
全話見終わって、第1話で映った、去年のパニックよりは内容がマイルドになっていたし、学生間につきものの、陰湿ないじめとかも一切なく、子供達は小さい町ながら協力しあっている風な感じだった。
ボーナス映像を期待して見たけど、ただの予告だった。予告と記載しておくれ。