ブラッドレッドスカイ概要


原題:Blood Red Sky
公開日:2021年7月23日
時間:121分
言語:英語とドイツ語
監督:ペーター・トアヴァルト

あらすじ前半


【現在】
スコットランドの空軍基地。基地の飛行場では、ハイジャックされた飛行機TA473を着陸させ、軍が待機している。

大佐のドラモンドは、コックピットにいる男に機内の状況説明しろと聞く。

コックピットにいる男はドイツ語で飛行機を爆発させると伝える。

大佐は、爆弾処理班などを配置させ待機を続ける中、機内から1人の少年が降りて来た。


少年は救助されるが、コックピットにいる男は大佐から動いたら撃つと警告される。男は、自分はテロリストではなく怪我をしていると説明するが、大佐は信じない。少年はテディベアを抱えたまま何も話さない。

【数時間前】


ホテルにいるナジャ。彼女はカツラを被り出かける準備をする。息子のエリアスは1人で荷物を空港へ運ぶ。

子供には重いスーツケースを同じ飛行機に乗る乗客の男が助けてくれる。

ナジャは、ビデオ電話で医師から渡航先の療養する部屋や施設を見せてもらい、渡航先のアメリカの空港で待ち合わせをする。

ナジャは空港へ向かい、息子と一緒に搭乗ゲートへ行く。

乗る前にナジャはトイレで注射を打ち、息子は先ほどの助けてくれた男に話しかけ、僕の母はアメリカで骨髄移植をして健康な血を作れるようにするんだ、と教える。

飛行機は離陸し、テロリスト達は行動を始める・・。

9



フラッシュバック


夫のニコライとまだ赤ん坊のエリアスと旅行に行っている。雪の降る中、旅の途中で車がエンストを起こし、車は止まってしまう。

既に夜になっており、ニコライは助けを呼びに歩いて行き、ナジャは車の中でエリアスと待つ。

しかし、待っても夫は戻ってこないので、エリアスを抱えたまま夫が行った方向へ歩いていく。

雪道を歩き、着いたのは一軒の廃墟。懐中電灯を持ち、中へ入る。

ドア付近には血があり、階段下へ降りていく。と後ろから怪物のようなものが叫び声を上げて襲って来た。

急いで下へ降り、ドアを閉める。そこにはニコライの遺体があり、そして怪物は地下の窓から入ってこようとする。

どうにかやっつけようとし、争っていると朝日が昇り、怪物は死んでしまう。が、ナジャは噛みつかれてしまった。

夜、急いで家に帰宅するナジャ。エリアスは椅子に座ったまま泣いており、隣の部屋の住人は赤ん坊がもう2時間も泣き続けているぞと怪しむ。

彼女は急いでミルクを作り、冷蔵庫から赤身の肉の残り血を吸う。泣き続けるエイリスに牙を見せるが、もちろん泣き止まない。

痛みをこらえ生えてくる牙を自らペンチで抜くナジャ。そして、ナジャはあの日の廃墟へ1人訪れる。

中には人が住んでいる気配があり、そこに杖をついた初老の男が現れた。

男は、お前が自分の息子を殺し、悪の衝動はとても強く、誰もこの衝動を抑えられず、生きていてもこの世界に苦しみを与えるだけだと言い、銃を彼女に放つ。


感想※ネタバレ含む


これは予想をはるかに超えてちゃんとできてたと思う。アウェイクよりも数倍良かった親子ものだよ。

見る前に、IMDbでアウェイクのレイトをチェックして、見終わって、そうだねどう考えても5は行かないねと納得し、そしてこれを見る前にレイトをチェックしたら6.2もあったので、ほんとかぁ?と疑いながら見てけれど、納得。

映画のポスターで、主人公はカツラをかぶってるし、なんかノオミ・ラパスに似てるような感じで、B級映画だろうなと思って見始めた。

良かった点


やはりフラシュバックでどうしてヴァンパイアになったか、

その後苦しみながらどうやって子供を育てたか、

また息子が母の正体(病気)を知っており、

理解してとても優しく、どんな容姿であれ、ママはママであり、

そして母親の方も、ヴァンパイアに変身しながらも、息子にママと呼ばれると母性が勝ち、息子だけは絶対にヴァンパイアにはさせたくない、殺されたくないと守っているところ。


アウェイクの母親のように私眠いの、眠いけど娘を守る為に、石油を口からどうやって車に入れるとか、拳銃の撃ち方を教えるレベルじゃなくて、

これは自分の醜いヴァンパイアの姿をさらけ出しても、息子を守るぞ、という半分ヴァンパイアの母の死闘の映画(ちょっと言い過ぎかも)。

終盤、飛行機の扉が開き、太陽の光でしぶとかったエイトボールが焼け死に、息子は母をハグしたいのだけれど、太陽のあかりの中にいるから出来ないのと、また息子がそこにいれば息子は安全だから、引き寄せられないのと。

それでもママとハグをしたい息子は、ハグをできないのを理解し泣いてしまうところ。ここはちょっと泣けてしまった。息子を守りたい母と、子供だからママに抱きしめてもらいたい少年に。


エンディング


※ネタバレ含まれています

そして、最後。

飛行機から出て来て人間を襲っている母を見て、ママと呼ぶが、ママは人間の血を吸い過ぎてをもう既にママではなくなったとわかった息子が飛行機を爆発させる。しかも、爆弾はテディベアの中にあった。

また、ヴァンパイアの容姿が血を吸うごとに怪物っぽくなっていく様もちゃんと描かれて、ネトフリにしてはとても良かったと思う。そして、注射をすると若干人間っぽく戻る。

映画全体の3分の1はどうしてヴァンパイアになったのか~過去のフラッシュバックで、残りは飛行機の中でテロリストとの戦いが描かれている。

飛行機の乗客の面々も、老夫婦に、威張ってる嫌な男に、ファリッドにといろいろ揃えていて、この客の人間のエゴとか本質も少しだけどちゃんと描いてる。

私は冒頭に空港でエリアスの荷物を運ぶのを手伝ってくれたファリードを始めはテロリストとか思ったんだけど、テロリスト一味はドミニク・パ-セル率いるチンピラ集団とフライトアテンダントと副操縦士だったのね。


で、これ自体はありきたりな展開だったんだけど、このフライトアテンダントの男、エイトボールがまたサイコな人間でこの映画の悪役の中の準主役的な役割。

他のテロリストは、余計に人を傷つける気はない様が描かれている。まぁ冒頭にエアマーシャル(航空保安局)操縦士を殺してハイジャックしてるので、悪いと言えばもちろん悪いけど。

これ、第2弾作れそうだから作って欲しいな。生き延びたエリアスとファリードがこのヴァンパイアの起源とか解毒剤みたいのを開発してるの。しかも、ファリードって科学者だし。