アフターマス余波 あらすじ感想

概要

原題:Aftermath
監督:ピーター・ウィンサー
時間:1時間54分
配信:ネットフリックス2021年8月4日

前半・あらすじ

ナタリーとケヴィン夫婦。

ナタリーはプロのファッションデザイナーを志して洋服作りをしており、夫のケヴィンは大学を中退し、今は殺人現場の清掃業をしている。

ナタリーは以前ニックという男性と浮気をしており、2人は夫婦のセラピーを受けている。

ケヴィンは妻を愛しているが、まだ浮気した事を許せずにいて、セラピストからはこのまま結婚生活を続けるか、終わらせるかを聞かれる。

ケヴィンは、第2の結婚生活の為に、以前清掃した、住人が自殺を図った大きな家が売り出しに出ているのを見て、オーナーに通常より安く売ってもらう事を交渉してみる。

オーナー夫妻の夫は交渉中、終始笑顔を見せずに安値で売ろうとする妻にもう少し考えよう、と提案するが誰もこの事故物件を買いたがらないので、妻はケヴィン達に安値で売ることに決める。

始めは誰かが死んだ家に住むことを反対していたナタリーも最後は夫に賛成し、ローンを組み引っ越すことになる。

【新居に引っ越し】
夫婦には可愛い犬が1匹おり、新居に入ると犬はすぐに玄関先のクローゼットに反応する。

ケヴィンは仕事をしながら、建築の勉強の為に大学に戻り、ナタリーは念願の彼女のデザインを買われ、デザイナー契約をする。

夫婦生活も順調の滑り出しを見せたが、

・夫の名前でエロ本を購買された
・寝ている間に誰かが洗面所へ行った
・室温が勝手にとても低くなる
・クローゼットが勝手に開く
・置いたはずの鍵が違うところに
・レコードが勝手に鳴る
・ベッド下にあったボールが戻るとベッドの上にあった
・ある夜には寝室から見た廊下から手が現れ、後ろから羽交い絞めにされる

等など、次々と不可解な事が起こり始めるが、この怪奇現象を見たりするのは主にナタリーだったので、夫はいまいち信じていなかった。

ナタリーは寝室にビデオカメラを設置し、真相を突き止めようとする・・・。

感想(ネタバレ含む)

これは酷いね。最後20分まで何も起きなかったよ。

もう少し早くネタバレしてくれるか、もしくは違ったエンディングにして欲しかったわ。

実際の出来事に着想を得た話しだと言うけど、もう少し怖く作れなかったのかい。

誰もいなくなった妹を探そうともせず、怖いのに部屋の電気をつけず、怖いのに1人でビデオを見たりしようとしたり。 外へ逃げれば良いのに2階へ行ったり。

典型的なホラーのシナリオだけども、酷かったわ。

極めつけは、最後あのクローゼットの奥に常に隠れていた男が幽霊っぽく見えるけど、実は人間だし、まともに陽の光を浴びてないし、まともに食べてないし

弱っちそうなのにケヴィンと戦った時ケヴィンがいとも簡単に押し倒されちゃうし。また何で前髪だけ短いんだろう。

もう一つ、凄いのは妻がベッドにいると思って中に入ったけど、血で濡れていて、寝てたのは死んでる妹だったってさ、普通殺されて数日の遺体なら臭いでわかるだろーよ。凄い臭いだろうよ。

きっと、家の中でも何か臭うよね、ってなるのが普通だよ。刺されて死んだ直後なのかと思ったけど、妹の顔は死後数日っぽかったし。

血も乾いてるでしょーに。いろいろ詰めが甘すぎて笑えたな。しかもエンディングで警察が家に到着した際、玄関の外周りを拳銃構えて数人が見回ってるんだけど、超雑。

玄関周りにだけあんなに警官いらないでしょ。あの担当してた刑事があの秘密の監禁部屋を見て終わるとかできなかったのかね。

そして、毒物を入れたのが妻だと思わせたい、夫も大学の相手と浮気をするかな、とか、あのロバートが実は殺しを、とか見てる側に思わせるのが下手だったな。

若い夫婦が家を買う、侵入する男に若干似てたけど、どっちもどっちだな。 それにしてもAftermath っていう映画のタイトルが多い。IMDbでも7個くらいあった。

余波の意味って、”波の立つ原因が去った後も残っている波”だけど、この映画のタイトルは余波って感じじゃないよね。まさか最後のドアが閉まったからこのタイトルなのか。