ホーンティング・オブ・ヒルハウス 登場人物相関図・各キャラ詳細・トリビア

ホーンティング・オブ・ヒルハウス概要

2018年にネットフリックで配信された、マイク・フラナガンのホーンティング・オブヒルハウス。

当時これを観た時に各キャラクターの過去と現在のリンクがとても上手に演出されていて、感激したのを覚えています。そして全話観た後、また見ました。

最近マイク・フラナガン真夜中のミサを見て、ホーンティングオブヒルハウスの方が数倍良かったなと思い、相関図を作ってみました。

2020年には、ホーンティング・オブ・ブライマナーが(マイク・フラナガン監督作品)配信されていますが、前作のヒルハウスの方が数段良い作りだと思います。

原題:The Haunting of Hill House
監督:マイク・フラナガン
配信:2018年10月12日
原作:1959年出版・シャーリー・ジャクソン著
ジャンル:ホラー
全10話のリミテッドシリーズ。

登場人物相関図

主な登場人物の相関図です。話は1992年と、現在2018年の交互に映し出されます。

1992年の夏、クレイン夫妻はリノベーションをし、転売する為にヒルハウスを購入した。

設計士のオリビアと、邸宅を改築する夫のヒューには5人の子供がおり、それぞれがこの家で、大人になってからも影響する出来事に直面する。

ホーンティングヒルハウス相関図
Photo©Netflix

2018年

26年後の2018年。子供達はほとんどを父の妹ジャネットと暮します。

父ヒューは子供達と疎遠になっており、5人の兄弟もそれぞれ皆悩みを抱えている。

ホーンティングヒルハウス相関図
Photo@Netflix

【各キャラの詳細】

ホーンティング・オブ・ヒルハウスの各キャラクターの説明です。

※物語の核心、ネタバレが含まれています

ウィリアム・ヒル

1948年に失踪したこの屋敷の主。

子供の頃施設に入れられており、大人になり自分を壁の中に閉じ込め死亡。

屋敷では帽子を被った背の高い男の幽霊で現れている。

ポピー・ヒル

ウィリアム・ヒルの妻。施設(恐らく精神科)でウィリアムと出会い結婚。

クララ曰く、生きている時に既におかしかったという。

最後の夜、幽霊のポピーは、ヒューが子供を連れて行き殺すと言い、オリビアを惑わし、目を覚ませば大丈夫と続け、自殺をさせる。

父:ヒュー・クレイン

妻と子供達を心から愛する良き夫で良き父親。妻とこの屋敷を転売目的で買い、売った金でその後の自分達の家を建てる予定だった。

しかし、修復している間に、酷いカビを発見。そして壁のカビを修理している時に、白骨遺体のウィリアム・ヒルを見つける。

子供達を守るために、オリビアの死の真実と屋敷の秘密をずっと話さずにいた。

最後の日、妻が死んだあとダドリー夫妻とある約束をかわす。

妻が死んでからも毎日妻のオリビアと会話をしている。

母:オリビア

設計士であり、良い母でもあった彼女だが、屋敷に住み始めてから次第におかしくなっていく。

片頭痛が始まり、寝ながら歩き、知らないうちに、図面にはこの家を売った後に住む計画をしていた家族団らんの夢の家の形を無数に書いている。

ヒューと相談し、しばらくこの家を出る事にしたのだが、時すでに遅かった。
赤の部屋読書部屋

長男:スティーブン

大人になり、ヒルハウスの出来事を家族の承認を得ずに、勝手に小説にし人気作家になる。

自分だけは幽霊を見たことがないと思っており、ヒルハウスの事を馬鹿にし、心を病んでいた母の死を父に所為にしている。

ゲーム部屋でドレッサーを見つけ、母にプレゼントする為に色を塗り替える。しかし、母は鏡の中に26年後のルークとネルが幽霊のように映っており、鏡をたたき割ってしまう。

家族全員が皆心の病気だと信じて疑わず、自分の子供を持つ気はなく、パイプカットしており、その事は妻には伝えていない。

が、第8話で父から自分も子供の頃あの屋敷で実は幽霊を見ていたことを教えられ、屋敷に入りこの世の物ではない物に直面する。

赤の部屋ゲーム部屋

長女:シャーリー

一家の長女で子供の頃からしっかり者。母の葬式で顔が綺麗に修復されていた事に感銘を受ける。

現在は夫と葬儀屋を営んでいる。息子と娘が一人ずつおり、兄のスティーブが勝手にヒルハウスの事を本にし、収入を得ていることに納得がいかない。

家族がスティーブの印税を受け取っていたことを知り激怒する。
赤の部屋家族の部屋

次女:テオドア

ルークとネルの姉で、シャーリーとスティーブの妹。

子供の頃から一匹オオカミ的な女の子で、寝ている時に幽霊に手を握られ、それ以来寒気がしたり、そして触れた人や物から、心情や背景を読み取ってしまう能力が着く。

母に触れた時に、母の顔が既に幽霊に侵されていたのを見たのが初めての経験。そして母に手袋をもらい、それ以来ずっと手袋をしている。

兄の印税を受け取った1人であり、そのお金で児童心理学の博士号を取っている。
赤の部屋ダンスをする部屋

次男:ルーク

屋敷に来たのは6歳の時。森でアビゲイルと友達になるが、両親は信じてくれなかった。

そして配膳用のエレベーターで厨房の下の隠れ部屋に行った時、幽霊を見て、そして寝室では帽子を被った杖の男の幽霊を目の前で見る。

大人になり、子供の頃の怖い記憶を無くす為に薬物依存になる。
赤の部屋ツリーハウス

三女:ネル

ルークと双子の姉弟想いの末っ子。サンタクロースには自分の欲し物ではなく、兄弟の欲しいものを手紙に書いていた。

6歳の頃より寝ている時に首折れ女を見ており、大人になってからもずっと苦しむ。

睡眠治療で出会ったアーサーと結婚したが、夫は死亡。

赤の部屋おもちゃ部屋

ダドリー夫妻

ホラスの母親がこの屋敷で厨房で働いており、彼はここで産まれ、屋敷の近くの家で育つ。

母は当時からこの屋敷を嫌っており次第におかしくなった。

クララと出会い結婚。屋敷のヘイゼル夫人に雇われ、屋敷にいる時間が長くなる。

2人は子供を授かったが、ヘイゼル夫人の世話で働き続け、死産になってしまう。

それからクララは少しずつおかしくなっていき、赤ん坊の泣き声などを聞く様になってしまったので、それ以来、夫婦は陽が落ちる前には仕事を終え、屋敷を出るようにしている。

夜には絶対に屋敷には来ない。

アビゲイル・ダドリー

ルークしか見た事のなかったアビゲイルだったが、実際には夫妻が娘を守る為に家から出さなかった、ダドリー夫妻の娘だった。

しかし、最後の夜にこっそりルーク達のところへ遊びに来ていた彼女は、オリビアのお茶会で毒を飲み死んでしまう。

この屋敷ヒルハウス

人の心に侵食し、飲み込んでいく家。赤の部屋は胃または心臓。

見えない至る所で黒いカビが繁殖しており、壁紙の裏を修復しても、すぐにカビがはびこる。

クレイン家が着いてからずっと鍵がかかっている赤の部屋は、それぞれが自分の欲望の想像の部屋へと変わっており、本人達は誰一人そのことに気づいていなかった。

夜になると、幽霊屋敷と化し、住むものを惑わし、蝕んでいく。

【秘密の約束】
ヒューは妻が屋敷に殺され、危険なこの家を燃やそうとしたが、ダドリー夫妻の娘が幽霊となった事で、娘に会えるのはここしかないので、家を燃やすのは止めてくれと言われる。

ダドリー夫妻は、今後オリビアの事を言わない代わりに、ヒューも子供に何も言わずに、家を残す条件を飲む。

トリビア

imdbに掲載されている、ホーンティングオブヒルハウスののトリビアを読んで面白かったので日本語で載せてみます。沢山あったので、へぇと思ったものを選びました。

【兄妹、5つの死の受容を映し出している】
長男スティーブンは第1段階の 「否認」
長女のシャーリーは第2段階の 「怒り」
次女のテオは第3段階の 「取引」
次男のルークは第4段階の 「抑うつ」
三女のネルは第5段階の 「受容」

【E.Tのランチボックス】
ルークがツリーハウスで遊んでいる時、E.Tのランチボックスには、ヘンリー・トーマス(ヒュー役=E.Tのエリオット役)が映っている。

【ルークのリハビリセンター】
ルークのリハビリセンターの名前、サンダーソンクリニックは、シャーリー・ジャクソンの原作に出てくる、ルークの苗字と同じ。

【スティーブンとシャーリーの名前】
長男スティーブンの名前は、スティーブン・スピルバーグから取ったもので、長女のシャーリーの名前は原作者から取ったもの

【テオの呼んでいた本】
テオが庭で読んでいた本は、シャーリー・ジャクソンの本

【18kg】
監督のマイク・フラナガンはこのドラマの撮影中、ストレスで6か月で18kgも痩せてしまった

【マイク・フラナガンの弟】
葬式でシャーリーを案内して、顔を修復してくれた役は、マイク・フラナガンの実の弟である

原作とその他のホーンティング作品

【原作】
原作は、1959年に出版されたシャーリー・ジャクソンの同名小説です。

のドラマではクレイン家を主人公に、長年に渡るヒルハウスに関わった苦しみを描いていますが、ダドリー夫妻や名前は引き継いでいるものの、内容は大分違うようです。

日本語訳では以下の3冊の本が出版されています。

【山荘綺談】
1987年発行。小倉多加志訳、早川書房〈ハヤカワ文庫〉

【たたり】
1999年発行。渡辺庸子訳、東京創元社〈創元推理文庫〉


【丘の屋敷】
2008年発行。  渡辺庸子訳、東京創元社〈創元推理文庫〉

また、映画では2作品作られています。
【1963年のたたり】と、1999年の、リーアム・ニーソンが主演の小説に近い内容の映画【ホーンティング】

まとめ

実は、ダドリー夫妻が隠れ主人公だった感じがするホーンティング・オブ・ヒルハウス。

もう少し、前主のヒル家の話を知りたかった。

ウィリアム・ヒルと、ポピー・ヒルとかメインで番外編を制作して欲しい。

【ホーンティング・オブ・ブライマナー】