概要
原題:Antebellum
監督:ジェラルド・ブッシュ/クリストファー・レンツ
時間:146分
配信:2020年9月18日
プロデューサー:ショーン・マッキトリック(Usとゲットアウトのプロデューサー)
おおまかなあらすじ
ルイジアナ州の大規模農園。南北戦争(1861~1865年)の最中、多くの黒人奴隷達が働かせられており、アメリカ連合国陸軍からは酷い扱いを受けている。
ある日逃走を企てた夫婦がいたが、失敗に終わり妻は殺され燃やされる。
その逃走を手伝った女性は、将軍に名前を言うまで暴力を振るわれ、奴隷の焼き印を押され、彼女はエデンと名乗る。
また、新たに奴隷として連れて来られた人々。
話すことも許されず、暴力を受け、酷い日々を送り続ける黒人一同。
エデンは妊娠していた女性が自殺を図った事で、遂に逃亡決行する決意をする・・・。
感想(ネタバレ含む)
面白かった。ひねりが良かった。ちょっとハラハラしたし。
ストーリーのひねりにもろひっかかった私。
随分前に予告を見て、見たいなぁと思っていた映画。ユーネクストで配信されていたのでやっと見ました。
Amazonプライムでも有料でレンタルできます。
※ネタバレ含まれてます
始めは、きっと製作者の意図通りに、ヴェロニカの見る夢と時空を超えた奴隷時代の記憶が時分の体験のように感じるのかと思ったんだけど、
まさかの白人至上主義達による”ごっこ”だったとは。
もう将軍扮する(エリック・ラング)のスマホが鳴った時は、あぁ!そうだったのね、と逆に嬉しくなった。
そしてそこから、もう逆にハラハラドキドキしちゃて。
ホラーにありがちな、とにかく逃げろよっていう時なのに、死んだ仲間を憐れんだり、馬に乗れるんだから今すぐ乗ってよ、というシーン等。
最後は自分には満足いく終わり方だったな。男3人が燃やされた時はイエーイってなったよ。
あのエリザベスも狂気の女というか、腹立つ白人至上主義な女だったね。
ベロニカが泊まったホテルの受付も、友人達と行ったレストランも、明らかに差別だよね。
南部では未だに人種差別が当たり前のように残ってるんだろうな。
ストーリーだけど、主人公の夢とか、生まれ変わりの記憶との闘いとかじゃなくて良かったよ。
見終わった後、あぁアメリカ広大だし、実際にこんな”ごっこ”をしている人達いるんじゃないか、って不安になっちゃったよ。
しかもさ、連合国陸軍の役をやってた人達ってバイトなわけでしょ。
あの摘んでいた綿花を燃やしているシーンがあって、せっかく取ったのになんで燃やしているんだろうって思った。
あれは、結局”ごっこ”だから実際には使わないから燃やしてたのかな?
なんか逆に、現世は白人で更に白人至上主義だったけど、この逆で来世とか、違う時限で黒人になって酷い扱いを受けてしまうみたいな映画を観てみたいわ。
【同プロデューサー映画】