スティーブン・キングのアウトサイダー 相関図・あらすじ感想

アウトサイダー概要

原題:The Outsider
公開日:2020年1月12日
原作:スティーヴン・キングの同名小説
全10話のクライムミステリードラマ
配信 :U-NEXT

【おおまかなあらすじ】
ジョージア州の田舎町チェロキーシティ、ピーターソン家の次男、11歳の少年フランキーが惨殺された。少年は血だらの、傷だらけで上半身の組織は剥がされ、動物ではない歯形がある。刑事のラルフは、周辺の防犯カメラや店や家、目撃者の捜査を開始する。

しかし、割り出した容疑者が同じ時間に違う場所にいたという事実に突き当たり、捜査は行き詰まり、私立探偵と一緒に事件を解決に導こうとする。

相関図

アウトサイダーの主な登場人物の相関図を作ってみました。

フランキーの事件を捜査するラルフの上司、ユニスのGBIはGeorgia Bureau of Investigationだそう。

アウトサイダー相関図
Photo©HBO

全話見終わった感想

※ネタバレ含まれます

HBO制作のアウトサイダー、スティーブン・キング原作の映像化したもの大好きなので、超ワクワクして見ました。

オザークのジェイソン・ベイトマンも出演していて、第1話と2話が彼の監督エピソード。

最初は時系列がごちゃごちゃしていたけど、まぁそれぞれ面白かった。

インサイドストーリー

スティーヴン・キングは、1人の人間が同時に2か所に存在する話を書きたいと思っていた言い、そして、信じがたいものに直面したり、理にかなわない状況で人がどうやって正気を保てるのか、信じられないような事が実は存在する物語にいつも興味があると語っている。

そしてどの文化にも存在する子供を食らう怪物を描いており、おとぎ話しの怪物が本当にいたら?という物語だと言う。

ジャックは ”それ” の奴隷になっていると言い、その証拠が首の後ろにある水泡状の腫物だと言う。

”それ”は彼に痛みを与えて、思い通りに操っているんだと、そして変身過程の”それ”は、弱っており自分ではできない時に、奴隷の力を必要とするのだそう。

この人の頭の中ってどうなってるんだろう。Wikiを見ると子供の頃から何か書いてたんだね。

ホリー

ホリーのような人ってドラマや映画の中だけじゃなくて実際いるんだよね。サヴァン症候群みたいな。

スティーヴンキングは、ホリーはとても不安定で現代社会で生きる術を探っているキャラクターだと話している。

そしてこのホリーがミスターメルセデスの可愛いホリーと同じキャラなんだって。

随分設定が違うけど、スティーヴン・キングのお気に入りキャラらしい。



終盤になり、やっとチェロキーを離れてボルトン兄弟キャラが出て来て、ちょっと路線が変わって良かった。

終盤までは結構信じないラルフの葛藤みたいなのが主で、だらだらしてきてるなと感じました。

それにしてもテネシーって物凄い数の洞窟があるんだね。8000個くらい登録されてるらしい。陥没とかしないのかな。

子供の頃、栃木の鍾乳洞行った事あるけど、今ならあんまり行きたくないな。

エンディング

ほとんど死んでしまい、そしてあのアンディが死んでしまい、残念。

ハッピーエンド好きな自分は、ホリーとハッピーエンドになって欲しかったと思ってた。

シーズン2があれば、ホリーの腕から続きが出来るけど、洞窟の中で、彼女は奴に近づいていないはずだから、取りあえずホリーの傷はただのかすり傷でしょ、と言う事で終わらせておく。

あんな洞窟の崩落があれば傷もできるし。

”それ”は、人間の体を借りないとどんな感じなんでしょう。

人間の形をした怪物より、実際の人間が犯人の話の方が個人的には好きだな。


途中のエピソードで、”それ”がどうやって誕生したのか、ひっかき傷を作ってからどうやって相手に変化していくかとかの歴史みたいのを見たかったな。

全10話、最終回まで見終わってトータルで面白く、俳優陣の演技はとても満足だけれど、ちょっとだらだら長かったかなとも思う。

非現実的な事件を結局世間がどう扱ったのか、あのテリーの妻はどうなるのかもう少し描いて欲しかったな

【ハッキリしなところ】
ってゆーかさ、刑務所のホリーの後ろにいた女性って誰なわけ?初めからホリーの知人?って感じでもないし、でも彼女の家でホリーって名前呼んでたし。そこらへんちゃんと説明して欲しかったよ。ホリーと似たような同じ能力を持ってる人とか?