True Detectiveシーズン1 相関図・解説・感想

絶対におすすめできる、刑事もの海外ドラマ、True Detectiveのシーズン1

昔一度見たけれど、もう一度全話見てみましたが、2度目でもやはりとても良かったです。

概要

原題:TRUE DETECTIVE
邦題:TRUE DETECTIVE/2人の刑事
脚本:ニック・ピゾラット
監督:キャリー・フクナガ
公開:2014年1月12日

相関図

True Detectiveシーズン1の主な登場人物の簡単な相関図を作ってみました。

これにはネタバレはありません。

1995年

ルイジアナ州警察署の殺人課に配属されたばかりのラスト・コール。

パートナーになったのは、ここでは信頼も厚いマーティ・ハート。

誰とでも話し、社交的なマーティに対し、不愛想で人付き合いをしようともしないラスト。

3か月目にして、ドーラ・ラングの猟奇的殺人事件の捜査を開始した2人だったが、事件解決は難しい。

PhotoPhoto©Amazon StudiosHBO

2012年

ストーリーは、17年後の2012年。

既に刑事を辞めている2人に、ハリケーンで資料が無くなったからという理由で、当時の話を別々に聞き出すパパニア刑事とギルバー刑事。

今は私立探偵をしているマーティと、バーテンダーをしてるラストは互いの視点で当時のドーラ・ヤング事件や、互いの関係を話し始める。

Photo©HBO

ネタバレ含む相関図と解説

※ネタバレが含まれています

やはりシリアスな刑事もの海外ドラマは面白い。

1995年の現場での場面と、それぞれが2012年の刑事2人による質問に答える場面、

両方が上手くリンクしており、飽きることなくあっという間に8話を見終わってしまう。

ラスト・コール

ラストのあの不愛想で人付き合いをしたがらず、悪人には全く同情もせずに淡々と取り調べをこなすのは、過去に2歳の娘を事故で亡くしたから。

その後妻とも離婚し、神を信じず、得意の取り調べで容疑者に罪を告白させた後、

子殺しをしたお前は刑務所で酷い扱いを受けるだろうから、その前に自殺しろ、などと言う。

ドラマの中では、マーティとの会話がとにかく面白い。

マーティ・ハート

どこでも社交的で、パートナーになったラストを理解しようとするも、かけ離れている為なかなか難しい。

妻と二人の娘を愛しているが、浮気を繰り返し、結局離婚。

浮気をした愛人の相手、
悪態をついた娘、
ラストと浮気をした妻、にも手を挙げ、
更には未成年の娘と関係をもった男達をぼこぼこにする等、

感情をコントロールできない事がある。

私はドラマの中では、彼の妻マギーが嫌い。

タトル家とチルドレス家

最終回のエンディングまで含む、犯人などを含む、相関図です。

物語は、2人の刑事に立ちはだかるタトルカルトのメンバーが悪人です。

ラストは、2002年に他の殺人事件の容疑者に尋問をしていた際に、あんたはあの事件(ドーラ・ヤング)の真犯人を捕まえておらず、更に大物達はその男の事を知っていると聞かされ、あの事件はまだ解決していない、と確信する。

刑事を辞めた後も独自に捜査を続け、タトル家のカルト集団が子供や女性を誘拐し、性的、肉体的拷問をし、儀式的に生贄にしていたと突き止めます。

それを裏付けるのは、ラストがビリー・タトルの家に侵入し、

金庫から子供の裸の写真や、少女をレイプし、生贄にするビデオテープを発見し盗んだから。

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サム・タトル

ビリー・リー・タトルの父親、サム・タトルは一度やった女とはしない変態男であり、妻の他にも大勢の女がおり、そして婚外子も多数いる。タトル家以外に、チルドレス家という別の家系がある。

ビリー・リー・タトル

サム・タトルの息子、説教師のビリー・リー・タトルは、宗教系学校経営に、慈善団体等を手広くしており、従兄弟のエディ・タトルと共に、警察関係にも、学校関係にも大きな影響力を持つ人物だ。

しかし、彼こそがタトルカルトの主要人物であり、事ある事にエディと共に、子供達への性的虐待の事件を隠ぺいしてきた悪い奴。

ラストが金庫から証拠物を盗み、口を割られるのを恐れたエディによる殺害だと、ラストは考えている。(2010年に死亡)

そしてこのビリー・リー・タトルの死亡にラスト・コールが関わっているのではないかと、疑って刑事2人がインタビューをした、本当の理由。

エディ・タトル

ビリー・リー・タトルの従兄弟であり、ルイジアナ州の州知事。

ドラマ中には一度も顔は出て来ないが、カルトの主要メンバーであると考えられており、数々の事件を起訴を取り下げるなどして隠ぺい。

そして、エロ―ル・チルドレスの事件後も、起訴を免れている。

エロール・チルドレス

タトル家とは別に、名前がわかっているのはチルドレス家であり、サム・タトルの息子の息子のウィリアム・チルドレスの息子がエロ―ル・チルドレス。

エロールは、腹違いの妹だか、従姉妹だかの関係の女性と同居をしており、家の裏にはカルコサと呼んでいる、イエローキングの住処を作っている。

そして、親戚ではないが、2人のルドゥーと共犯し、誘拐や虐待、拷問、レイプを繰り返してきた。

更に父のウィリアムの死体を庭にある納屋のベッドに放置して話しかけている。

このウィリアムが、エロールの顔の傷を作った人物だ。

父は、チルドレス&サン・メンテナンスという会社を経営しており、主に海岸沿いの学校や建物などの塗装やメンテナンスを行っていた。

チルドレスは学校で塗装をしている際、校庭で遊ぶ女の子達を物色している。

レジー・&ドゥオォール・ルドゥー

覚せい剤と薬を混ぜて製造販売する男。

事件の容疑者として浮上してきたのは、ドーラ・ヤングの元夫が、刑務所で同房であり、背中に渦巻きがあり、そしてカルコサ等の話をしていたと判明したから。

元夫は、レジーに元妻の写真を見せている。

彼は12歳の子をレイプして捕まっているが、起訴を取り下げられている。

遂に彼と従兄のドゥオォールを見つけたラストとマーティだったが、彼らが監禁していた子供達を見つけたマーティは、怒りと嫌悪を押さえきれずに、彼の頭に銃を撃ち、殺す。

逃げようとしたドゥオォールは、自分達が仕掛けていた罠にかかり、自爆。

彼らもまた、タトルカルトのメンバーだったと考えられてる。

True Detectiveシーズン4

このドラマの良いところでもあり、難しいところが、人間関係が主にマーティとラストの会話からわかるんだけれど、結構多くて、誰が誰の関係でというのが私には一度に把握できなかった。

一瞬のセリフを逃すと、誰が誰を知っていて、2人がどうやってその人物にたどり着いたのかがわからなくなる。

でもその複雑さが面白いとも、思う。

True Detectiveシーズン4は、あのジョディ・フォスターが主演らしい。

ジョディ・フォスター演じるリズ・ダンバーズと、エヴァンジェリンというパートナーで、

舞台はアラスカで、6人の失踪した男たちを探すらしい。撮影はアイスランドみたい。

で、思ったのが、ラスト・コールがアラスカに行って特別出演とかあったりして、なんて期待した。

シーズン1並みに面白い事を期待。