ネトフリ映画 消えない罪 ネタバレ含む感想

消えない罪・概要

原題:The Unforgivable
監督:ノラ・フィングシャイト
時間:1時間54分
主演:サンドラ・ブロック

20年の刑期を終え、出所したルース・スレイター。出所後待ち受ける厳しい現実。

刑務所から20年間書き続けた、当時5歳だった置き去りにした妹への手紙の返事はない。

感想

※ネタバレ含む
前半長いなぁと感じたけれど、エンディングにひねりがあって救われた。

出所しても警官殺しとして、噂はすぐに広まり、ろくな仕事も手に入らず、そこで親しくなった男は口が軽く、でもその男にも理由があって。

ジョン・バーンサルっていつも超ジョン・バーンサル。良い奴で終わって欲しかったな。

隣で見てた夫が終始、凄い整形だ、整形だ、とうるさかったけれど、この人スッピンだと元からこんな顔な気がする。

サンドラ・ブロックの声が特徴的で結構好き。

女性目線

※ネタバレ含む
監督も女性だからか、いろんなシーンが女性目線だな、と感じた。

母が妹の出産で死に、赤ん坊の時から父親が自殺するまで1人で育て、家を奪われる事態になり、その苦労が描かれていなかったけど、ルース本人しかわからなかったであろう心情などを誰も聞いてくれず。

自分しか子の妹を守れないってずっと思っちゃたんだね。

今ニュースにも取り上げられている、ヤングケアラーの事態。

結局映画の中で、彼女の心情を理解してくれるシーンが3つあって、

1人は弁護市の妻が、始めは激怒していたけれど、実際に20年前に何が起こったかがわかり、行動を変える。

そして、ルースの妹の妹がルースの長年送った手紙を呼んでいるシーン。

そして、ルースの母親が、手紙は捨ててないと、ルースに教えてあげるシーン。


工場の男にしろ、父親を殺された息子達にしろ、対照的だったな、なんて思う。

最後は少し泣けたよ。夫は隣で寝てしまったけど、男には響かない映画なのかね。

原作とTVドラマ

この映画の原作は、サリー・ウェインライト脚本のイギリスドラマ、Unforgiven。

2009年に全3話で放送されている。テレビの内容もほぼ同じで、10代の時に警官2人を殺し、15年の刑期を終え、妹を探すと言うもの。